



オレンジジュースを、
いつものように、ほろ酔い加減な雰囲気になったら
思いきって話してみようかとも考えていたけれど
店の雰囲気とキミからの突然の恋バナにあてられて
気持ちを匂わせる言葉を、つい口にしてしまった。
ファーストドリンクを飲みはじめたばかりなのに……
魔が差すって、こういうこと。たぶん
キミは少しばかり真顔になって、微妙に気づかないフリ
そして、杯を飲み干す。店員に声をかける。
「あの、オレンジジュースを、お願いします」
まだ2杯目。
や、酔わせて……なんて、思っていないし。
でも、それが答えなんだろうな。
ーそっか、、
ボクも、グラスを空にする。
「……えっ?何?」
聞き返しながら、微笑むキミ。
ーいや。あ、梅酒をお願いします、ロックで。この度数、高いやつ。
photo・nishida shuhei
text・suzuki sachihiro
stylist・kawahara ayumi
hair make・kanno ayaka
costume・https://auntierosa.com/
update・2022.10.17
きたはら・ほのか
6月5日生まれ
https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/490#/news/0