すっごい恋愛映画にしたいんだ、ホント。

ボクの隣に、ふわりと腰掛けて、彼女。

「また…続編かー」
―えっ?なに?
「転校するんだよね、休みが明けたら。わたし」
―嘘でしょ?
「嘘じゃない」
―転校…してきたばかりじゃん。春に。
「でも、ひとり暮らしするなんてムリだしさ。
もう慣れたよ」

転校、転校、転校…
ボクの思考がコンフューズドしてきた。

「高校に入ってからだけでも、4回目。
そのたびに、ね…続編」
―いや。その、続編の意味が…
「完結編のエンドロール、
流したいんだよねー。せめて」
―ますます、分からないんだけど…
「高校生の仕事ってさ、恋愛でしょ!」
―飛躍し過ぎだよ、それ。ハナシが見えない。

いきなり飛び出した“恋愛”というワードに
胸が高鳴る。

「すっごい恋愛映画にしたいんだ、ホント。
そういうのに憧れてる」
―なら、すりゃいいじゃんか。恋愛映画。
「だから…続編の繰り返しはね、限界なんだってば」

ドキドキドキドキ。
とりあえず、精いっぱいの虚勢を張って…

―続編、ねぇ…んー。。。
「ホント鈍いな、キミは。
エンドロール!つけるの?つけないの?」

photo・nishida shuhei
text・suzuki sachihiro
stylist・kawahara ayumi
hair make・ohashi mafuyu

さがら・いつき
3月4日生まれ
http://ameblo.jp/sagara-itsuki/